野菜の皆さん、光どの位いるの?光飽和点について。
光とは?って、面と向かって聞かれても?えぇ〜と...、みたいな感じですよね。
光の単位って色々ありますよね。ルクス(lux)、カンデラ(cd)、ルーメン(lm)、キャンドルパワー(cp)、ケルビン(k)、聞いたことがあったり無かったり...。
まあ、詳細は他のHPに詳しく記載されているので、そちらをご覧下さい。
光の専門的な話は置いておいて、我々家庭菜園家が気にしなければいけないのが「ルクス(lux)」いわゆる「照度」、ひらたく言うと「明るさ」の事ですね。
野菜達の光飽和点はこのルクス(lux)で表されています。
普段生活していて、「あぁ〜今日は天気が良いな〜65,000ルクスあるから帽子かぶっていこ〜。」などと考えている方は、このページの知識は不要です。普段明るさのことなどあまり気にしたことの無い方は、ちょっと覗いていって下さい。
照度は、照度計(ルクスメーター)で計ります。スマホのアプリなんかでも測れるけれど、精度がイマイチ。
太陽光線がサンサンと降り注いでいると仮定して、ルクス(lux)照度は、大ザックリ下記の通り。
晴天昼の太陽光 100,000ルクス
晴天午前10時頃の太陽光 65,000ルクス
晴天午後3時頃の太陽光 35,000ルクス
晴天昼の野外の日陰 10,000ルクス
曇天昼の太陽光 32,000ルクス
曇天午前10時頃の太陽光 25,000ルクス
蛍光灯使用した夜の部屋 300ルクス
う〜ん、部屋の中ってスゴい暗いんやな...。
光飽和点とは...
ひらたく言うと、植物が光合成をするときに、光をもらってもこれ以上光合成出来ない、限度いっぱいの状態のこと。
例えると、替え玉無料のラーメン屋に行って、替え玉を2回して限界に達したとき、店主に「もうひと玉いっときます?」と言われている感じです。
ほうほう、で?スイカさんの光飽和点は...。むぅ〜ん!80,000ルクス!ピーカン晴れの午前中の光線量でまだ足りんのか!腹八分目って所ですね。昔の農家はスイカの事を「日でり草」と言っていたようです。うまいこと言いますね。
あぁ〜こりゃ下手に過繁茂にしてしまったら光線不足になるわなぁ...。
でも、実際問題として繁茂しているスイカやメロン、カボチャ等の下葉だって「何のかんの言っても、そこそこ光合成しているんでしょ!」って皆さん思いますよね。
では、直射日光を受けている上葉とその下の下葉でどのぐらい光線量が減衰しているのか、可視化してみましょうか!
では、左画像。スイカの畑。お昼前でピーカンです、暑いです...。照度は、80,000ルクスを越えています。直射日光を受けているスイカの葉はフル稼働で目一杯光合成しています。
頑張るのだ〜っ、葉っぱ達よ!
では、同じスイカ畑。上葉より一段下の位置の照度はいかほど?どれどれ...。え?6,700ルクス?たったこれだけ?3回計ってみたけれど、10,000ルクスにも遠く及ばない...。
良いとこ直射の1/10しかない...。
如何ですか?過繁茂になって葉が重なり合って、モリモリになってしまったらどういうことになるか、何となくイメージ出来ましたでしょうか?さらに若い葉は直射日光をもらっても光合成の能力はまだ未熟。
しかし、働き盛りの葉の上に乗っかってきて影を作ってしまう...。皆さん、わかりますよね...この意味が。直射日光を受けていない葉や若い葉が大勢を占めてしまったらどうなるか...。皆さん、わかりますよね...。まさに、デフレスパイラルみたいなもんですね。
下記に、我々家庭菜園家が良く作付けする野菜達の、ザックリとした光飽和点を記載しておきます。
「絶対に毎日これだけ必要」って訳ではないので参考程度に。(光補償点の話はまたこんど)ただ、皆さんが栽培しようとしている野菜達は 光をほしがるタイプか、ほどほどで良いタイプなのか の、傾向はつかめると思います。
スィートコーン90,000lux.スイカ80,000lux.トマト70,000lux.メロン55,000lux.キュウリ55,000lux.オクラ50,000lux.カボチャ45,000lux.ナス40,000lux.ピーマン35,000lux.トウガラシ30,000lux.ネギ25,000lux.タマネギ25,000lux.ホウレンソウ25,000lux.カブ55,000lux.ダイコン50,000lux.キャベツ40,000lux.ニンジン40,000lux.ハクサイ40,000lux.レタス40,000lux.インゲン25,000lux.エダマメ25,000lux.エンドウ40,000lux.サツマイモ30,000lux.ソラマメ40,000lux.落花生40,000lux
ザックリ45,000ルクス以上の野菜達は基本、一日中ず〜っと日当たりの良い畑が最高。
45,000ルクス以下の野菜達は、最低半日以上は直射日光が欲しい。多少影になってもOK。みたいな感じですね。小難しく言うと、野菜達のほとんどは「陽生野菜」に分類されます。要は日当たりが良い方が、良いと言う事です。
根菜類・葉菜類は、園主の考え方次第。軟弱徒長させた方が美味しい野菜も存在します。(例えば、葉菜類じゃ無いけど、モヤシとか...)
放任栽培・整枝栽培・株間・栽植密度・光合成について考える。
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