レタス系の育苗はわりと簡単!意中の品種はどんどん自家育苗だ!
今回は、炒チャオレタスを例題にして育苗の様子を見ていきましょう!
まずは炒チャオレタスのタネ。コーティング種子では無い、いわゆるキダネですね。こまいタネですのでクシャミひとつで吹っ飛んでいきます。
コーティング種子の場合は、点蒔きが簡単に出来ますので各ポット単独育苗、もしくは穴数の少ない(50〜70穴)セル育苗をオススメ致します。
一粒ずつ蒔いて育苗するのは播種が面倒ですので、ここは集中催芽と行きましょう!9cmのポットにたねまき培土を入れて軽く鎮圧し、指でつまんでパラパラと蒔きます。
(注意)たねまき培土は事前にに潅水して良い感じに吸水させておきましょう。
播種が終わったら、タネが見えなくなる程度にかるーく覆土をします。レタスの種子は好光性種子ですのであまり覆土を厚くすると発芽がイマイチになるので注意しましょう。
焼き魚を焼く時、指でつまんで塩をふる時のイメージです。
おっ出てきましたね〜。大体20℃前後辺りで管理していると3日位で発芽が始まります。なるべく光を当てて健全に育苗しましょう。ちなみに、発芽適温は18℃〜25℃位です。
発芽から約1週間、はい、良い感じで生育しましたね鉢上げのタイミングです。
タネ蒔きすぎやろ!と、言うツッコミはお受けできません〜。
ポットから抜きます。ちょっと徒長気味なのはご愛敬と言うことで。
だから!タネの蒔きすぎやろ!って・・・。
パカンパカンと根鉢を割って展開します。この時、たねまき培土でやらないと上手くバラけないんですよね。
1本ずつバラします、手のひらの上でトントンすると良い感じでほぐれます。ここからは根が空気中に露出しますのですぐに乾いてしまいます。次の工程の事前準備は周到に行っておきましょう。でないと、めっちゃ焦ります...。
乾くとアウトですので、大胆かつ丁寧にさささっとやります。
事前に穴を空けて準備していおいたポットに、バラした苗をポイッと入れます。
(注意)受側の9cmポットは、鉢上げの前日には土を詰めて潅水し、過剰な土壌水分は排出しておきましょう。
人差し指・中指・親指の3本をポットに突っ込んで、土ごと中央に寄せ苗を安定させます。
大胆に土ごとギュッとね!
必要分鉢上げが終わったら、1日目は風の当たらない半日陰で養生させます。
萎れが無いのを確認して2日目からはなるべく光に当てて健全に育苗しましょう。
鉢上げから約10日、だんだんレタスらしくなってきました。
鉢上げから約20日、良い苗に仕上がりました。揃いもまあまあですね。やはりどれだけ光を当ててやれるかで苗姿が変わってきます。
出来る範囲で良いと思いますので、風通しを良くし、なるべく日光浴させましょう。
はい、こんな感じです。さて、定植しに畑に行きましょうか!
播種から育苗完了まで、ザックリ約1ヶ月と言ったところでしょうか。見て頂いたとおりレタスの育苗はさほど難しい物では無く、結球タイプでもリーフタイプでも似たような物です。
意中の品種をチョイスしてどんどんやって下さい。
参考までに、プロ用にコーティング種子で点蒔きし、128穴セルで育苗された炒チャオです。
見事なもんですね〜!
さすがプロ!