播種・催芽・苗作り、悩む水分管理。その弐
自家育苗にチャレンジしようと種子をまいたは良いけれど、潅水ってどうすれば良いの?毎日するの?1日おき?
悩みますよね〜。特に発芽するまでは不安でついついやってしまうと言うのが人情ですね。でも正直これに関しては、使用している培土、現場の状況がそれぞれなんで、なかなかズバリの答えが出せないのが難しいところです。
でも、相談をされる経験上、かなりの確率で潅水過多の場合が多いです。
そこで、一度どの程度培土に水分が含まれているのかと言うのを可視化してみようと思います。皆さんそれぞれご使用になる培土が違うので、参考程度にして下さいね!
まず培土。
いわゆる量販店でよく売っている「野菜・花の土」と言うやつです。
袋から出してすぐに9cmの黒ポットに詰めます。
秤に載せると200gですね。これをとりあえず基準と致します。
タップリ潅水して一晩放置します。重さは280g。つまり80ccの水分が含まれているって事ですね。
ミニビーカーに水を80cc入れて改めて見ると、結構な水量ですよね。
表面張力のギリギリいっぱいまで水がなみなみ入っているの、わかります?
このポットに種子を播種(今回は特濃こふき5.6)します。追加で潅水はしません、そのまま行きます。
直射日光・風等で極端な乾燥が起こらないようにボロタオルを上に掛けておきます。
3日後、まだ発芽は確認できません。ポットの重量は267g、つまり67ccの水分がまだ含まれている状態です。
発芽には十分な水分量です。潅水は必要ありません。
4日後、少し土を持ち上げてきました。ポットの重量は260g、つまり60ccの水分がまだ含まれている状態です。
生育には十分な水分量です。まだ潅水の必要はありません。
5日後、ジワリと鎌首を上げ始めました。ポットの重量は254g、つまり54ccの水分がまだ含まれている状態です。
生育には十分な水分量です。まだ潅水の必要はありません。
6日後、双葉が半分開きました。ポットの重量は246g、ここら辺から植物体の重量が入ってきますので水分量は曖昧になりますが、大体46ccの水分がまだ含まれている状態ですね。
以降は葉が光合成を盛んに開始し、葉からの蒸散量も増えますので適時潅水が必要になります。
いかがだったでしょうか?思いの外、培土に水分が多く含まれている状態が続いたと思いませんでしたでしょうか?播種後、発芽するまでに追加で潅水したいと思ってしまうのですが、それがかえって過湿を招き仇となってしまうかもしれないと言うのは、何となくでも伝わりましたでしょうか?
今一度申し上げますが、培土によって保水性・水はけ性・乾燥のしやすさ等は、まちまちです。ご自分の使われている培土の特性をつかんでおくと、「心の安心」を担保でき「胆力」が増します!楽しみながら頑張りましょう!
発芽と育苗培土の量について考える
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