肥料をやろうと思うんだけど...。イマイチ良くわからへん...。

肥料ってどんなもの?何をやれば良いの?

写真


植物も生物である以上、当然ながら食べ物が必要です。我々とは違う形質で進化した生物ですので、必要とされる栄養素も我々とは違います。

こまごまと必須元素を覚えるなんて家庭菜園ではやってられません!

ご興味のある方はどうぞ、止めはしません。水素、酸素、炭素、窒素、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウム、硫黄、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素、ケイ素、そして、光に水...あうぅ〜無理っ!


しかし、家庭菜園を楽しむ上で最低限頭に入れておく必要がある栄養素が3つ、これだけ頭に入れておけば大体OKです。
(本職の農家はこれだけじゃダメヨ!)
チッソ(N)−リン(P)−カリ(K)、これは皆さん判りますよね〜。
植物の三大栄養素と言います。
写真


これに、出来ればあと2つ足して合計5つ覚えておけば、家庭菜園では万事OKです。
(本職の農家はまだ足りないヨ!)

あと2つ苦土/マグネシウム(Mg)カルシウム(Ca)あわせて五大栄養素と呼びます。

分かり易く言うと、N−P−Kは主食、Mg−Caはおかず、その他色々は、調味料みたいなもんです。
ちなみに、皆さんシーズンはじめに畑の酸度(pH)調節で石灰をまく方が多いと思うのですが、石灰の成分はカルシウムですよ。(消石灰は、いわゆる水酸化カルシウムですよ。かきがら石灰や有機石灰は、いわゆる炭酸カルシウムですよ。苦土石灰は、いわゆるマグネシウム入り炭酸カルシウムですよ。ザックリみんな、カルシウムです〜。) pHって計測したことありますか?
気になる方は上記文字↑↑↑か下画像↓↓↓をクリック!
          ↑↑↑    ↓↓↓

調味料は「堆肥」に色々入ってます。

たくさんは要らない、ほんのちょっとだけあれば良い。でも、色々な種類の成分が隠し味として欲しい。これらの微量要素の補給には「堆肥」を施用するのが一番手っ取り早い。堆肥は他にも「土壌改良効果」「微生物補給」や、とくだん数値にする事はない雑多ないろんな物があれこれ含まれています。
堆肥は畑の健康サプリみたいなもんです。なるべく毎年入れてやりましょう!
健全な野菜栽培は、まずは土作り!堆肥の施用はその第一歩。
気になる方は上記文字↑↑↑か下画像↓↓↓をクリック!
          ↑↑↑    ↓↓↓


あと忘れがちな太陽光線「空からふってくる無料の肥料」!
写真
植物は光合成を行いブドウ糖を作り出し、そのブドウ糖と根から吸い上げた無機物(主として五大栄養素)を体内で、あれやこれやしてタンパク質・デンプン・脂質などを合成します。そして、植物がせっせと合成したそれらの物を、私たちが美味しく頂くと言うのが家庭菜園のシステムです!

植物にとって太陽光線は、私たちにとっての空気と同じように無くてはならない物。考え方を変えると「無料の肥料」みたいなもんです。欲張って密植すると良いことはありませんョ!

放任栽培・整枝栽培・株間・栽植密度・光合成について考える。
気になる方は上記文字↑↑↑か下画像↓↓↓をクリック!
          ↑↑↑    ↓↓↓

まずは、肥料袋に書いてある数値の簡単な読み方を覚えておきましょう。

写真 よく量販店で売っている肥料袋に(8−8−8)とか(10−15−12)とか大きく書かれていますよね。これは3大栄要素(N−P−K、この順序で表記されています。)の含有量(%)で表しています。つまり(8-8-8)の肥料は各成分が8%ずつ含まれていると言う事です。

つまりこの肥料(8-8-8)1kgには各成分が80gずつ(N-P-K)が含まれていると言う事です。

よくこの表記を成分重量と間違える人がいるんです。20kg入りの(8-8-8)を1袋レジに持ってきて、「この袋には各成分が8kgずつ入っているんですよね?」って聞いている人をたまに見かけます...。
(ちょっとそこのお兄さ〜ん。ちがうで〜勘違いしてるで〜!)

さて、次は参考書や品種カタログに記載されている数値の読み方いきましょか!

写真 よく参考書や品種カタログに、この野菜は元肥で「施肥量は10a/20−20−20」みたいに書かれています。これは10アール(1000平方メートルの事、約300坪の方が分かり易い?農業用語では1反歩って言います。)の必要成分量。つまり、ザックリいくと10アールの畑に成分(8-8-8)の20kgの肥料袋を約12袋半まいてね!って事ですね。
う〜ん、250kgまけと言われても家庭菜園では単位がデカすぎてピンと来ないですね〜。


と、言うわけでスケールダウンします!


写真 簡単です。「10アール/N20kg-P20kg-K20kg」を「1平方メートル/N20g-P20g-K20g」に変換します。数字はそのままで単位だけkgからgにします。つまり1平方メートル(1m×1m)の畑に(8-8-8)を250gまいてね!って事ですね。(コーヒーのマグカップ一杯分位かな?)ぐっと身近な量目になりましたね。

あとはご自分の菜園サイズに合わせるだけです!(10m×8mの畑で丁度20kg1袋ですね〜。)

さて、5大栄養素と施肥分量の読み方、バッチリですねっ!あとは栽培する品目に合わせてやりましょう!

とは言うものの、何か計算すんのめんどくさい〜。考えるのめんどくさい〜。ザックリこれやっとけ〜。みたいなもんないのですか?と良く聞かれます...。そんなこと言われてもねぇ〜、困るんですよ。(困るんですよ。2回言いましたよ) 畑によって土質も違うし、地力も違う、保水力も違うし、残肥も違う、第一栽培する作物が判らない...。だから聞かれても困るんですよ。(3回言いましたよ!)でも、しかたないんで。(しかたないんで。2回言いましたよ)ザックリ元肥でこれだけ入れて、後は野菜の様子を見ながら追肥で追いかけて下さい。(自己責任で!)
足りない肥料は追肥で補えますが、1回入れてしまった肥料は、畑から抜くことは出来ませんので、元肥はほどほどが良いですね。と、言うわけで、

写真 1平方メートル(1m×1m)に、苦土石灰を一握り、かきがら石灰を一握り、バッとまいて、ザックリ備中で荒おこし。10日ほど放置。その後、堆肥をバケツ2杯、化成肥料(8-8-8前後のやつ)二握り、バッとまいて、ザックリ備中で荒おこし。一雨当てて馴染んでから畝立て。といった感じですかね〜。

おしえて!!野菜づくりいまさら聞けない!?園芸用語集ちょっとドキドキ農具の使い方Q&Aこんなときどうしたら…